たかい、たかい。

ずっと、とおかった空も
手がとどくような気がした
手の中にそっと隠していた五色も
ひらり、はらり
木々は手のひらを紅や黄に染めて
ざわざわと叫んでいる
燃えるかのように

嗚呼、千年万年つゞくといい
この自然も
この愛も




- 47. 懐-おもい- -


万夜さん
-ban万歳zai-